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本当のヴィンテージとは
1959年ヴィンテージのレスポールは、現代、安くても数百万、状態が良く高いものになると一桁違ってくるような銘器もあります。おそらく将来的にはバイオリン・ストラディバリウスのように今以上に雲の上の存在になっていくのでしょう。
1970年代に第一期ヴィンテージ・ギター・ブームがやってきました。当時、海外のミュージシャンたちはこぞって1950年代のヴィンテージ・ギターを使っていました。彼らは、「新しいギターは鳴らない」「最近のG社、F社のギターは鳴らない」と口を揃えて言っていました。出来不出来ではなく、新品のギターというものは成熟しておらず、極端な表現をすれば“ただの木の塊”でしかないのです。
歳月をかけ、じっくり弾き込んでこそ“楽器”になるのです。また、ギブソンの木材調達員、 ウェルバー・マーカー博士は、「日本のレスポールのコピーモデルは良く出来ているが、20年後に本物のレスポールのような音にはならない!なぜなら、木取りと材がギブソンと全く違うからね。」と話しています。
ただ単に時が経てばなんでも銘器になるわけではないのです。良質な原料を用いて腕のいい職人が、正しい木取りと良質な材を使い、初めて銘器と呼ばれるヴィンテージが生まれるのです。